ライブレポート

  2月10日(日)、ESPミュージカルアカデミー11号館にて音のトビラを開け!~音楽人発掘オーディション~が開催された。このライブはESPミュージカルアカデミー マネジメント科1年の午前クラス・午後クラスが2年時にマネジメントしていくアーティストを選考する大切なライブである。開演前の会場内にはこれからどんなアーティストが登場するのか、期待が満ちていた。

14:30、ステージに登場したのはシンガーソングライターの愛美。
特殊な機材を使いタンバリンや声を録音、ループさせ、それに合わせて歌いだしたのは『just call my name』。キーボードの音色と愛美の歌声が優しく会場全体を包み込む。笑顔を浮かべながら歌う彼女が誰よりも一番楽しんでいるようだった。
続く2曲目は切なくしっとりとした空気に。願うように歌う姿に会場全体が聞き入っているようだった。
「別れは嫌だけどまた再会できる、会えると思って作った曲です」という言葉ではじまったのは『歩いてく』。透き通るような声で観客1人1人に語りかけるように歌う愛美の姿が印象的であった。

続いて登場したのはMichelle。
あいさつとともにはじまったのは『オレンジ』。バンドの音の重なり、明るい曲調とは裏腹に少し切ない歌詞に会場全体がMichelleの世界に引き込まれる。耳に残るキャッチーなメロディーが印象的であり、ステージに立つ彼らの顔から笑顔がこぼれていた。
「ワクワクするような曲」と紹介された『ドレスコード』は弾むようなポップなメロディーで観客も自然と体が動く。曲終盤からは手拍子も始まり盛り上がりを見せた。
MCでは「上京して寂しいけど、楽しいことがたくさんある。Michelleも楽しいバンドになりたい」と語った。

圧倒的な存在感を見せつけたのはjunks&green。
お揃いのボルドーのジャケットで登場した彼らは、前2組とは異なり、ムーディーでミステリアスな雰囲気を放つ。歌詞や曲調からも平均年齢20歳とは思えない大人っぽさを感じた。
MCでの「すっごい楽しい」という言葉通り、終始表情や動きから彼らが誰よりも楽しんでいることが見受けられた。
幸せについて考えたときに作ったという『what she looked for』では伸びのあるVo.の歌唱力に圧巻。会場全体が一言一言に気持ちが込められた歌声に聞き入っていた。
R&Bが好きな5人で結成された彼らは表現力の高さを観客に見せつけた。

「楽しみましょう!」と軽快な挨拶で始まったのはiolite。
1曲目の『夏恋』では、夏の恋が描かれた歌詞とリンクしたポップで明るい曲調に、フロアは手拍子で迎える。
キーボードのセッティング中「ioliteはワクワクするような、ドキドキするような曲をたくさんやっています」と、一曲目がそうであったように、ポップな曲がたくさんあると話した。セッティングがなかなか整わない間も、Vo.杉本優衣とBa.宮内純の掛け合いが会場を和ませ、ゆったりとした時間が流れた。
「とても暖かいバラード。Ioliteの代表曲です」と紹介され、始まったのは『季節を越えて』。キーボードの音が加わった優しい響きに、たくさんの人が引き込まれた。
拍手のなか演奏が終わり、転換前のMCでは杉本優衣が登場し「ioliteはポップでキャッチーなハートフルポップバンド」と紹介。また、在学時はソロボーカルとして活動していたため、こうやってバンドで活動できることが心底嬉しいと話していた。

今回のオーディションライブ唯一の男性ボーカルバンドSARBANTSは、登場するやいなや「暴れていこうぜ!」というVo.星達郎の熱い言葉で1曲目の『The Dispar Song』が始まった。
煽るように点滅した光と共に吠えるベースとドラム。ヘッドバンキングを繰り返す激しいパフォーマンス。その勢いがフロアへと移り、無数の拳が突き上げられている。
学校の周りの飲食店など、ESPの卒業生ならではの思い出を話し、バラード『本当の居場所』を披露。1曲目と雰囲気の全く違うメロディに乗せ、切なげな歌声とコーラスが会場に広がった。
転換前のMCでは星達郎が登場。バンドの経緯を語り、現在は新宿を中心に活動していると話した。激しいライブパフォーマンスと謙虚なMCのギャップが、来場者の心に残っただろう。

登場と共に起こった手拍子に合わせ『boyfriend』を披露したKiNGS。
ポップでキャッチーな曲、スピード感のある演奏と、突き抜けるようなVo.穂積凛子の歌声が会場に響く。
MCでは、ライブ活動やCD制作を精力的に行なっていると話し、大きなイベントの出演の告知には拍手が起こった。堂々とした佇まいからは、数々のライブを経験した余裕を感じる。
「バンドにとって思い入れの深い曲」と紹介し、『Honest』を披露。切ない恋心を描いた歌詞とメロディに、来場者は聴き入っている。
最後のMCでは穂積凛子が登場。ライブなどの告知をしたあと、「沢山のお客さんがいて、楽しいライブができたと思います」と話した。

全く違ったジャンルのアーティストが集い、それぞれ個性豊かなパフォーマンスを披露したオーディションライブは無事終了した。